遊戯王の小説っぽいの(フレーバーテキスト勝負決着)
「ダメだ分からない・・・。」
藤本が「降参。」を言おうかと考えていると、
「あ、藤本さんこんちはー♪」
「こんにちはー。」
「こんにちはー、藤本さんもおやつタイム?」
藤本の友人たちの女子たちが声をかけてきた。
「こんにちは。おやつタイムじゃないのよ。
そうだ寺島さん、丁度良かった。
遊戯王のフレーバーテキストで分からないモンスターがいるの、教えてくれる?」
「ん?いいけどフレーバーテキスト見せて見せて。」
問1
大きな体から繰り出されるカギつめの攻撃は強力。
問2
「あ~・・・、藤本さん遊戯王詳しくないよね。
それじゃあ分からないねこれは。」
「え?どういうことなの?」
「うん、とりあえず正解は・・・ほいっと。」
寺島はスマホを操作した後、藤本に自身のスマホの画面を見せる。
「これが正解。」
問1
問2
「へぇ~・・・、問2のモンスターのペンデュラム効果だっけ?変わった効果持っているのね。」
「うん・・・この2体ね、【公式のデュエルでは使用不可】なのよ。」
「え!?そうなの!?」
「問1に至っては全国大会の準優勝者への賞品なのよ。
問2は2015年の世界大会のベスト4の賞品なのよね。
正直初心者には答えられない問題よ、こんな問題どうして挑戦しようとするのよ?」
「フレーバーテキストを見てなんのモンスターか当てるゲームやってるの。
それにしても大会の景品だったのか・・・。」
「とりあえずこの問題を考えた人は相当意地悪い人でしょうね。」
「ぐふぅ!」LP8000→LP6000
「初心者に対して難しい問題出すなんて腹黒い人じゃないの?」
「ごはぁ!」LP6000→LP4000
「こんなことするなんて友達いなさそうね~。」
「サンレンダァ!」LP4000→LP0
「さて、問題が解けたしおやつタイムしよっかな。」
「それじゃあ藤本さんまたね~。」
「ま、またね~。」
友人たちは藤本さんたちとは離れたところに席に座り談笑をし始める。
一方の勇ヶ崎は、
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・何が食べたい?おごるわよ・・・。」
「・・・・・・・・・みずぅ。」
「目の前にあるから、いちごのショートケーキにしよっか。」
勝負は勇ヶ崎の勝利ではあった、しかし勇ヶ崎は勝ったという気持ちは無くむしろ敗北感を感じていた。